20081107 MaD pieces 作品展
珍しく、作曲家として演奏会のお知らせです。
現在、大学院で作曲を教わっている先生の門下5人で、作品展を行います。
僕は、「Mixi」や「ぼぶ日記」でも作曲状況を赤裸々に(?)綴っていたピアノ曲
「Central Dogma-157:H7-」を出展します。
この曲に関して、少しだけ解説をここでさせて下さい。
この曲は、DNA情報を元に音楽を構築していくという独自の手法で作曲を行いました。楽曲は3つの楽章から成り、「DNA」がコピーされて「mRNA」となり、細胞の核を出てたんぱく質、つまり「AMINO」になるまでの過程に生まれるデータを元に作曲した作品です。
1楽章は「DNA」として2重螺旋構造のDNAデータを右手と左手に振り分け音楽要素に変換、その後多少のアレンジを加えるという方法で作曲致しました。
2楽章はDNAのコピー情報である不安定な物質「mRNA」として、そのデータをピアノの鍵盤に振り分けて変換、そこにアレンジを加えるという手法で作曲しました。
3楽章は「AMINO」として、たんぱく質の化学式から水素・酸素・炭素等の原子の個数を割り出し、その個数から拍子やモードの構成音数などを決定して作曲致しました。
因みに使用したDNAデータは、友人から提供してもらった病原性大腸菌0157の一部、ベロ毒素に関るデータであったと言っていた気がしますw
僕以外にも、本格的に作曲をされている学生4人の作品をお聴き頂けますので、お時間のある方、ぜひご来場下さい!
「Mad pieces 作品展」
2008年11月7日(金) 開場18:30 / 開演19:00
日本大学藝術学部江古田校舎本館6階小ホール
入場無料
曲目:
宇野智子
:Sequence (クラリネット、ピアノ、ナレーションによる)的場優
:NAOMI for String quartet
:乱・蘭・卵 (らん・らん・らん) for Piano青木慎太郎
:"Instant Structure" for bass clarinet and piano渡邉達弘
:"Central Dogma -0157:H7-"for piano山口紘
:「cello duo」 for cello duo
:「music for event」 for performer & computer